Pantoea Agglomerans LPS詳細

Pantoea Agglomerans LPS

 
私たちの回りには無数の病原体が侵入しようとしています。でも元気であれば身体の「免疫」が外敵を排除し感染を防ぎます。また身体の古くなった細胞、異常になった細胞(ガン細胞など)や体内の老廃物や異物も排除します。免疫機能で真っ先に働くのが免疫細胞「マクロファージ」です。
 
マクロファージの仲間は体中の全ての器官に存在し別々の名前が付いています。たとえば脳神経の掃除役マイクロクリア細胞、肝臓の掃除役クッパー細胞、皮膚ではラングルハンス細胞と呼ばれています。
 
身体の敵がいないかを全身で調べ、発見すると貪食してやっつけます。そしてその情報(抗原)を他の免疫細胞(リンパ球等)に知らせ、免疫機能を活発にする物質を作ります。特にその力が強いものを樹状細胞と呼んでいます。
 

Pantoea Agglomerans LPSはマクロファージのTLR4というセンサーを剌激して、活性化します。その構造は六単糖や五単糖が繋がった多糖に脂質が結合した形をしています。わずかな量でも免疫活性化効果を発揮するのが特長で、同じ免疫活性成分でも、パン酵母ベーダグルカンの約10万倍、乳酸菌と比べても最大1万倍の効果が期待できます。

 
Pantoea Agglomerans LPSの開発は、東京大学名誉教授の水野傅一薬学博士の研究に始まります。水野先生は1992年に天皇陛下への御進講もされ、日本学士院賞を受賞した日本の免疫研究の第一人者です。博士は約30年前から、人々の病気の予防・改善と健康維持の為に免疫活性物質の研究をされて来ました。数多くの物質を調べて、マクロファージを活性化させて、腫瘍壊死因子:Tumor Necrosis Factor を発現させる物質を見つけました。それは植物の有用共生菌から抽出した成分です。
 
水野博士の弟子である杣源一郎教授(分子免疫学)、河内千恵准教授(細胞生物学)、稲川裕之准教授(免疫学)が研究を引き継ぎ、食品としての安全性・有効性を確認し、機能性食品原料として使える発酵培養方法を実現してPantoea Agglomerans LPSを創りました。
 
 
●動物実験
 
癌、潰瘍、トキソプラズマ感染、高脂血症、アレルギー・アトピー、急性疼痛、糖尿病。コカイン・モルヒネ中毒、ウイルス感染
 
●ヒト臨床試験
 
癌、術後疼痛、アトピー、ヘルペス、火傷
 
●安全性確認済
 
復帰突然変異試験、染色体異常試験、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、農薬544種試験
 


 
 

米糠Arabinoxylanとの比較試験

 
医療機関専用・複合免疫賦活物質製品(以後H製品)と第4世代Arabinoxylanと称する米糠Arabinoxylan・酵母酵素分解製品(以後A製品)のマクロファージ活性をNO(窒素)産生誘導活性試験により比較した。
 
それぞれを蒸留水に撹拌し、0.01mg/ml、0.1mg/ml、1mg/mlのサンプルを作成し、マクロファージ培養液中のNO量を測定した。
 
A製品は0.01mg/m1、0.1mg/mlでは蒸留水との差は見られず、1mg/mlのみNO産生の増加が認められた。しかしH製品は0.01mg/ml、0.1mg/mlのおいてもマクロファージを活性化した。また活性の度合いはA製品に活性化が認められた1mg/ml濃度でもH製品とは2~3倍の差があった。
 

 
●症例A 乳がん 左胸に卵大の腫瘍。米糠Arabinoxylan6包を半年間服用するが変化無し。2014年5月よりH製品を標準量服用。1ヶ月半で半分に縮小、リンパ転移消滅。医師からあと2ヶ月服用すれば腫瘍が消滅するだろうと言われる。
 
●症例B 直腸がん 椅子に座れない程、腫瘍が大きくなったが、H製品服用2週間で腫瘍マーカーが急激に下がり、2ヶ月で座れるようになる。
 
●症例C 乳がん 両胸にピーナツ大の腫瘍が合わせて5個あったが、H製品服用1ヶ月で消失する。
 
 
※Pantoea Agglomerans LPSには様々な由来植物を原料とした製品が多数ありますが、それらの多くが一般的な健康食品、化粧品など向けの成分です。一方、医療機関専用・複合免疫賦活物質はPantoea Agglomerans LPSをベースに米糠発酵抽出物などを特殊配合した、特定の医療機関において癌治療の補助に使用する目的で開発された複合新世代機能性成分です。